激務に負けない看護師になろう

夜勤は激務

生活リズムが崩れてしまう夜勤

生活リズムが崩れてしまう夜勤

看護師の仕事というのは世間で思われている以上に激務なのですが、その仕事を激務たらしめている大きな要因の1つが夜勤の存在です。街中の診療所やクリニックに勤務する看護師であれば、そうした診療所自体の営業時間が明確に決まっているため夜勤をすることも夜勤で悩むこともありません。しかし入院患者を受け付け救急外来も設けている総合病院で働く看護師の場合、夜勤は必ず発生するものと思った方が良いでしょう。

Pocket
LINEで送る

生活リズムの乱れ

夜勤がどうしてそこまで大変なのか、その理由には様々なものがありますが、一番は生活リズムの乱れによる身体のダメージと言えるでしょう。人間の体は様々な神経系によってコントロールされていますが、そうした神経の働きは1日24時間のリズムをベースとして構築されています。しかし夜勤を行うと本来睡眠をとっているはずの夜に働き、日中に睡眠をとることになるので神経がうまく働かず適切な休養を体がとってくれないのです。そのため疲労やダメージが回復することなく蓄積されていき、徐々に体を弱らせていくのです。

仮眠すら取れない

また夜勤の大変さは、場合によっては前日の日勤から連続して夜勤勤務が始まることも多いということです。もちろんそのような働き方をしては体が持ちませんし医療ミスなどの原因ともなってしまうため、夜勤に入る前に仮眠などをとることが出来るようになっています。しかし例えば入院患者の急な容態の悪化や、救急外来への急患の輸送などがあった場合仮眠を取り続けるわけにもいきません。そのために仮眠も取れないまま日勤後の夜勤を働き続けて大きな疲労を抱えてしまうという場合も多いのです。

責任者不在の重責

また夜勤の辛さは上記のような身体的な辛さに限定されず、精神的にも大変な部分もあります。年齢の若い人ほど家庭の事情もないし体力もあるだろうということで、夜勤のシフトは若手優先で組まれてしまいます。そのため夜勤の最中はいざという時でもベテランの看護師が不在となってしまう場合が多いのです。また看護師長などの管理職も夜勤の時間帯には不在ということが多いため、何かしら重要な判断をしなければならないようなことが起きると困ってしまいます。それに夜勤の時間帯には当直の医師もいるのですが、医師は急患などなければ仮眠を取っている場合も多いため、仮眠から目覚めたタイミングで報告なども行わなければなりません。しかし医師への報告は慣れていなければ緊張もしてしまいますし、万が一ミスがあった場合叱責の対象にもなってしまうのでプレッシャーを感じます。

激務と戦う看護師達

記事一覧