
ストレス発散のための暴飲暴食や喫煙
医者の不養生という言葉があり、これは普段患者のことを気にかけている医者ほど自分のことを顧みなくなってしまうので、意外に体を壊してしまう医者が多いことを表現した言葉です。医者と同じく患者の面倒を見たり看護を担当したりする看護師にも当てはまります。人間は不思議なもので自分の専門領域で他人にアドバイスやサポートを行っているようなテーマほど油断してしまい、いざ自分の番となった時におざなりにしてしまってトラブルを招いてしまうものなのです。しかし看護師の場合そのトラブルとは健康問題になってしまうので、笑い事になりません。
意外に不健康な看護師
少し意外に感じてしまうかもしれませんが、実は看護師という職業は他の人に比べて、喫煙者の比率が高く深酒をしてしまう人も多い職業です。今時多くの病院は院内禁煙にしていますが、病院近くのコンビニや自分の車の中に行ってまでタバコを吸う人が大勢いるほどです。非喫煙者にはどうしてそこまでして健康にも悪く匂いもついてしまう行為をするのかと不思議に感じてしまうでしょうが、仕事の忙しさやストレスを紛らわせるためには仕方ない面もあるのです。それに看護師は実はお酒好きという人も多く、部署ごとに飲み会を開いてお酒を飲むというだけではなく晩酌をする人も大勢います。また日勤からの夜勤明けというようなハードワークをこなしてきた場合、体は疲れているのに精神が興奮してしまってなかなか寝つけません。そうした時にどうしても眠りに入るためには酒に頼らざる得ないというような方も多いです。またそれだけではなくストレスからドカ食いをしてしまい、肥満という問題を抱えている人も大勢います。世間からは白衣の天使というようなイメージも持たれていますが、どうしても人間激務に追われストレスにさらされるとそのような聖人君子ではいられません。またドカ食いの問題だけではなく、看護師の仕事は総合病院に勤務する場合日勤と夜勤の交代制になるので、生活習慣が乱れて太りやすいというのもあるでしょう。
仕事への悪影響も
もちろんいくら忙しかったりストレスが溜まったりしているからといって上記のような生活を続けていて良いということにはなりません。むしろそれほど負担の大きい状況でさらに負担をかけてしまっているので、体には深刻なダメージが蓄積していってしまいます。煙草の吸いすぎは肺がんのリスクを高めてしまいますし、飲酒や肥満は様々な生活習慣病の原因となってしまいます。こうなっては仕事もおぼつかなくなってしまいますし、患者への健康指導にも説得力がありません。