
職業病とも言える腰痛
仕事のしんどさや辛さには色々な種類や内容がありますが、その中でも身体的なしんどさやつらさは我慢できるものでも無いので大変です。例えば精神的な辛さであればそれに打ち勝つ精神力を身につけたり相談できる人を探したりするなどの方法もありますが、身体的なことに関しては本人の体質や体力の限界もあるので無理はできません。そして看護師の多くが悩まされている身体的な負担が夜勤や長時間労働などによる疲労を別にすれば腰痛の悩みです。若い方は腰痛といってもピンとこないかもしれませんし、仮に患うとしても年齢が40代や50代に差し掛かってからだろうと思われるかもしれません。しかし腰痛は腰を使ったり重いものを持ったりする人にとってはとても身近なものなのです。
看護師が腰痛になってしまうわけ
看護師に腰痛持ちが多い理由ですが、基本的に重いものを持ったり立って仕事をしたりする時間が長いからです。これが事務職でずっと机に座ってパソコンとにらめっこしているような人の場合、それはそれで頭痛や肩こりなどの負担が発生しますが腰痛にはなりません。しかし例えば患者をベッドから動かしたり、看護用の重い機材を運んだりしている看護師は普段から腰に負担をかけてしまっているのです。また特に良く無いのが、患者の血圧測定や脈拍測定などの際に看護師は立って仕事をするのですが患者はベッドに寝ていることです。そのためどうしても腰をかがめて仕事をせざる得なくなってしまい、この姿勢がもの凄く腰に悪いのです。
こうした仕事をただでさえ忙しい中でしていかなければならないため、看護師の腰痛持ちはとても多くなってしまいます。人によっては20代のまだ働き出したばかりの頃から悩まされてしまうこともあるほどです。
日常生活への影響も
腰痛の辛さは単純な痛みだけの問題ではなく、日常生活まで含めて人生全般に関わってきてしまうことです。少し大げさに聞こえてしまうかもしれませんが、腰痛がそのまま悪化してしまえば、股関節痛や椎間板ヘルニアとなって健康に歩けなくなってしまう場合もあるのです。またそこまでいかなくとも日常生活の中での長時間の立ち仕事が辛くなってしまうので、例えば夕飯の支度も満足にできません。また子供が生まれた場合、特に乳児期の間は子供を抱っこしたりおぶさったりすることが沢山ありますがそうした際に痛みで参ってしまうのです。子育て期間中はただでさえストレスは溜まりやすいので、そうした時に腰の痛みにまで悩まされてしまうと本当に大変になってしまいます。